会社員の自分が資産形成に踏み出した理由
2年ほど前まで、自分は資産形成について具体的に考えることをしてきませんでした。
NISAを活用して投資信託への積立は行っていましたが、
それも「余剰資金をなんとなく投じている」という感覚に近く、
将来から逆算して必要な額を計画的に投資しているわけではありませんでした。
自分はどちらかというと、冒険や新しい挑戦を好むタイプです。
刺激が感じられない状態が続くと、どこか物足りなさを感じてしまいます。
NISAで選んでいた商品は比較的堅実なものが多く、
安定的に運用できているという安心感はある一方で、
新しい発見や緊張感に出会うことはほとんどありませんでした。
「何か面白いことはないだろうか」
そう考えていたタイミングでした。
そんな中で出会ったのが、不動産投資でした。
ある一冊の本をきっかけに、
それまで名前しか知らなかった不動産投資の内容に初めて触れることになります。
会社員でも節税を考えることができること。
投資に必要な費用を経費として扱えること。
具体的な仕組みはまだ理解できていませんでしたが、
これまでの投資とは異なる可能性と、大きな魅力を感じたことを覚えています。
一方で、当然ながら不安もありました。
仕組みが理解できていない以上、
どれほどのリスクがあるのかも分からない。
「本当にやって大丈夫なのか」
そんな気持ちが強くありました。
この不安を解消するために、
自分が納得できるまで情報収集を行うことにしました。
その中で思い出したのが、
1年ほど前に「不動産投資を始めた」と話していた知人の存在でした。
当時は全く興味がなく、記憶の片隅に追いやっていた話でしたが、
改めて連絡を取り、仕事終わりに話を聞く機会をつくりました。
その知人は、すでに運用を開始して2年ほど経過していました。
実際の感想として返ってきたのは、
「大きく利益を出す投資としては最適とは言えないが、悪くはないと思う」
という、少し歯切れの悪いものでした。
正直なところ、この時点では判断が難しいと感じましたが、
詳しく話を聞いていくと、その背景には次のような要素がありました。
- 短期間で利益が出る投資ではないこと
- 現物資産を保有するため、災害リスクが存在すること
- 空室が発生した場合、収入が途絶えるリスクがあること
自分にとって最も気になっていたのは、この「リスク」の部分でした。
さらに踏み込んで話を聞いていくと、
それぞれのリスクに対して、現実的な対策が存在することが分かってきました。
例えば、
- 災害リスクは火災保険や地震保険でカバー可能
- 区分マンションであれば、構造的に大きな被害リスクは限定的
- 空室リスクに対しては家賃保証プランが存在する
といった具合です。
知人は、空室保証プランを利用することでリスクを許容できると判断し、
投資を開始していました。
ただ、自分の中では新たな疑問も生まれます。
「保証があるなら、全員それを選ぶのではないか?」
この点についても確認すると、
保証には当然コストが伴い、
その分、月々の収支は悪化する仕組みであることが分かりました。
より具体的な判断をするため、
知人の紹介で不動産会社の営業の方とオンラインで面談することにしました。
約1時間の中で説明を受けた内容は、
- 実際の販売物件の情報
- 想定される月々の収支
- 将来の価値推移の見通し
- 保有に伴う費用
- 物件選定の考え方
など、非常に具体的なものでした。
この面談で印象的だったのは、
「リスクがない」といった営業トークを一切使わなかったことです。
後に複数の会社の話を聞く中で、
営業のスタイルには大きな差があることを実感しましたが、
事実を正直に伝え、リスクを正しく理解させてくれる姿勢に対して、
信頼感を持つようになりました。
最終的に、自分は知人と同じ会社で進めることを決めました。
ただし、ひとつだけ判断を変えた点があります。
それは、家賃保証プランを付けない選択をしたことです。
理由はシンプルです。
「安心を取るか、合理性を取るか」
保証プランは確かに安心感がありますが、
その分コストがかかります。
一方で、不動産会社側が保証プランを提供できているということは、
過去データに基づいて空室リスクが一定範囲に収まることが分かっているからです。
自分はこの点に強く興味を持ち、
空室時の対応プロセスや過去データについて詳しく確認しました。
- 退去後、短期間で清掃・再募集が行われる仕組み
- 仲介業者への展開方法
- 成約率を高めるための工夫
これらを理解することで、
空室リスクは「完全にゼロではないが、コントロール可能なもの」として捉えられるようになりました。
この時点で、不動産投資を始める意思はほぼ固まり、
具体的な物件紹介を受ける段階へと進むことになります。
このブログでは、
ここに至るまでの過程も含め、
- 迷い
- 判断
- リスクの捉え方
- 実際の意思決定
を、そのまま記録していきます。
世の中には「成功した後の話」は多くありますが、
その過程で何を考え、どのように判断したのかはあまり語られません。
自分は、そこにこそ価値があると考えています。